本当に臆病者でした…

一切の疑惑を起こさせない
完全に女性として存在する事が 私の目標でした。

何故なら…
人から…特に女性から…
卑下された言葉など 投げかけられた経験など無く…

その類いの屈辱に恐怖していたからです。

"中途半端"
私の中では許されないキーワードでした。

5年前の私…
頭の中では女装という イメージが出来ている はずなのに…
それが第三者にどう写るのか…?

すれ違う通行人に…
「私…女装しているのですが…どうですか…?」 などと聞ける筈も無く…
人の目の動向ばかり気にしていました…

私に必要な物…それは…
何事にも歪まない基軸となる自信でした。

Himeを通じてメイクを学び
女性のあるべき姿勢や仕草を身につけていく

Himeのイベントや野外での買物…
撮影イベントはスタジオや野外撮影など…

特に外出を通して
華原由紀という女性として過ごし
少しずつ…少しずつ…自信をつけていきました

後から思うと
一番、必要な物…それは…

努力を努力と思わないくらい 女装が好きかという事です

女性として過ごしたい… ただその信念のもとに
色んな物を吸収してきたと思います

私が今まで何を克服して、

何を学んだのか…?

そしてこれからの私…


この渋谷、銀座の撮影は
特別な試みとして 格別な物になりましたが、
私にとってはただの通過点にしか過ぎず私が得た物の結果でしかないのです。

また、新たなステップで更に男性では決して見る事の出来ない風景や感覚を楽しみたいです。
ゴールの見えない世界ですが、新たな自分を発見できる準備がHIMEには揃っていて
それを楽しむ世界が外に広がっているのです。

私もこの感覚を知る事ができたのは

自分の熱い想いが不安を超えた瞬間からでした。

ただ、通り過ぎるだけの生活・・・

あなたは、どんな 風 を吹き込みますか?